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【ブランディング】宣伝告知は「行動に移しやすいTPO」を意識しよう

かば

広告や販促物をつくるとき、何を意識していますか?

前回、販促物は「わかりやすく、直感的に」伝えて「行動してもらう」ためにデザインする、とお伝えしました。

内容やデザインでどう行動してもらうかを考えるとき、もうひとつの視点を加えてみましょう。
それが、タイトルにある「行動に移しやすいTPOを意識する」ことです。

TPOとは

Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)。Opportunityと使われることもある)の頭文字をとって、「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味する和製英語。

Wikipedia

つまり、その販促物が顧客(または顧客になるであろう人)が、いつ、どこで、どんな状況で見ているか?ということです。

たとえば飲食店。人は「TPO」でどんな気持ち、行動をしているでしょうか?

  • とき:来店/注文時/待ち時間/食後
  • ところ:入店後の待合/座っているテーブル/ドリンクバーなど/トイレ
  • 場合:注文を決める/料理を待つ/食べる/トイレに行く/会話/ひとり

飲食店で料理を待っている間に見てほしくて、いろいろな販促物・告知物を作ると思います。

ひとりの人は何をしているかな?たいていはスマートフォンを取り出しているなあ…

そのスマホという魅力・動機に「勝って」テーブル上の販促物を見てもらうためには、どういった仕掛けをしたら良いでしょうか?
ひとりよりも2人以上で来店するケースが多いお店では、注文し終わったあとどういったことがテーブルで始まるでしょうか?

例えば小売店。自分に置き換えて考えてみます。

  • とき:来店/駐車する/商品を探す/会計する
  • ところ:店舗前/駐車場/店内・陳列スペース/レジ
  • 場合:目的の品がある場合/特に目的が無い場合/レジ待ちが長い場合/待ち時間/店員との会話

レジで精算中、お客様ってどういった気持ちなのかな?

「金額はいくらかな、クレジット決済にしようかしら、なにか買い忘れたものはないかな、早くレジ打ってくれよ、ちょっと聞いてみたいことあるんだけどな」など
わりと忙しない心持ちなのではないかと思います。

そんなときに「ちょっとアンケートいいですか?」など、たいして仲良くない(信頼関係のない)店員さんに言われると、ギョッとしますよね…笑

ラッピングなどで待ち時間がある場合は、逆に手持ち無沙汰かもしれません。
そのときはアンケートは時間を潰すのに良いかもしれません。

もうひとつ、例えば病院での宣伝告知では?

  • とき:来院/受付/待合/診察・治療/会計
  • ところ:医院前/待合室/診察室/トイレ
  • 場合:痛みや悩みを堪えている/診察に呼ばれるまで/診察中/会計待ち

診察に呼ばれるまでは、どことなく恐怖や心配でいっぱいかもなあ…

初診の場合は問診票に記入しなければいけなくて、その問診票もなんだかお役所風で記入がしんどい(のは私です笑)。
やさしい言葉と説明のある問診票だったら、すごく気がラクになるかも?

そして心がざわざわしているときは気持ちを紛らわそうとスマートフォンに頼りがちですよね。

逆に会計待ちは、すべて済んでホッとしていそうです(具合が悪い場合は別ですが…)。
ホッとしているとき、人は寛大になり視野も広がっていますので、長文を読んだり、壁に掲示しているものを見渡す余裕があるかもしれません。

座っている眼の前や手元になにかあれば、じっくり見てくれるかもしれないですね。

広告・宣伝は「行動に移しやすいTPO」を意識しよう

それが、人の心を動かし行動させる「近道」です。

自分だったらどうかな、家族だったらどうかな、ってまずは考えてみたらいいのね!

店舗だけではなく、電車内の広告や路上の看板、ネットの広告まで
『TPO=とき、ところ、場合』で人の心がどう動いているかを想像し、できればよく観察して、内容やデザインを考えましょう!

できるだけ深層心理のようなところまで想像できると、さまざまなパターンでの見せ方が考えられると思います。
そして掲示して、反応を見て、改善する。 そうすることで、より効果のある宣伝告知になっていきます。
さらに、TPOを想像するだけでなく、「そういったTPOに環境を設定する」ことも、店舗などではできるはず!

かば

次回は「ブランディングってなに?」というところをお話したいと思います!

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