先日、お客様とお話していてちょっとしたアドバイスをしたところ
「告知のデザインってこういうことなのか〜!」
という発見をされました。
「デザイン」というと、どうしても
- カッコイイもの
- おしゃれな見た目
- 流行ってる感
みたいな気持ちになってしまうと思いますが、実はそうではなく
「わかりやすく、直感的に」伝えて「行動してもらう」ためにデザインする
のが、販促のためのデザインなのです。
ということで、どこかにありそうなラーメン屋さんを舞台に
「全然お店を知らない人向け」な正方形の告知画像を作ってみます!
やっちゃいがちな広告素材のデザイン例:1(特にオシャレな方がやりがち)
まずは、イラストをメインにしたもの。
これはこれで遠目にも「ラーメン」とわかって目をひきますが、どうでしょう?
ラーメンはラーメンだけど、「ラーメン屋さんということはわからない」ですね。
どっかで見たことのあるようなコピー…笑
画像作成サイトなどのテンプレートを使っていると、やってしまいがちです。
やっちゃいがちな広告素材のデザイン例:2(特に語りたい方がやりがち)
語りたい、とにかく想いは全部入れたい。
お気持ちとってもわかりますが…残念ながら「文章は読まれない!」んです!
特に今回は「お店を知らない人向け」に作っているはずなので、文章後半にあるちょっと威圧的な内容も怖く感じます。
これでは宣伝告知ではなく、「告示」ですね笑
販促素材は「必要なものを、わかりやすく。」
店名も、場所も、どんなものが出てくるのかも、何がこだわりかも
わかるように整えるのが「デザイン」のチカラ。
- すぐにラーメンとわかる写真
- 店名はちゃんと大きく、縦書きにすることで目立つように
- 「出汁」「ダシ」「だし」と書き分けて、わかりやすく
- 想いはキャッチフレーズ風にして使う(「出汁ラーメン以外つくらない。」)
- アピールポイントは図案にして目立たせる(六角形の部分)
- 予約をしてほしいなら、その導線と方法をちゃんと書く
「してほしいこと」から出発して、優先順位を決めよう!
いきなり作り出すのではなく、まずは「つくり」から考えてみましょう。
購入?予約?いいねが欲しい?
「どのように行動してほしい」の?
スマホでみる?それとも通りすがり?座ったとき?動きながら?
相手はそのとき、何をしている?
あれもこれもと欲張りすぎないで。
本当に伝えたいことだけに絞って、1内容1つとして、複数出すのも手。
ただでさえ広告は迷惑なもの。
「わあ〜♥」とか「ニヤリ…」とか「えっ!?」とか「なるほど〜」というような
心を動かす文字と図柄になってる?
「心を動かし、行動させるものにする=デザインする」ということ
あ、このラーメン美味しそう
お、近所じゃない?行ってみようか!
こんな「心の動き」は、なにかに触れたときの、自分自身の気持ちの変化などを考えれば想像がつきやすいでしょう。
行動を目指して、わかるように整える
それが「宣伝告知のデザイン」なのです。
無理にオシャレにする必要ないのね〜!なら自分にもできそう!
デザインをする前に「誰に、なにを、どのように、なぜやるのか?」が明確になっていれば
デザイン自体もあまり迷わずできてきます。
つまり『ブランディングを最初にしておくと、売り方もわかってくる』のです!
さて次回は《行動に移しやすいTPOを意識しよう》について、書いてみたいと思います!
※TPO…Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場合)。Opportunityと使われることもある)の頭文字をとって、「時と場所、場合に応じた方法・態度・服装等の使い分け」を意味する和製英語。
Wikipedia
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